数学教員の日常

数学教員の日常

今まで経験してきた学校でのできごとを書いていきます。

私立高校で教員に採用されるにはどうしたらいいの?

(この記事は2020年4月26日に更新しています)

 

転勤に抵抗がある。
公立学校が合わなかったから私立高校で働きたいなー、けど自分が働きたい私立高校に採用情報があるかどうかってどうやって調べるの?

公立の学校は毎年採用試験をやっているけど、私立高校も毎年採用試験をやっているの?私立高校の採用試験はいつごろ行われているの?

 

この記事ではこういった方の疑問に答えていきたいと思います!

 

私のプロフィールを軽く書いておきます。

  • 教員1年目:公立の定時制高校で勤務(1校目)
  • 教員2年目:私立の通信制高校(2校目)
  • 教員3年目:私立の全日制高校(3校目)
  • 教員4年目:3年目と同じ高校
  • 教員5年目:3年目と同じ高校 ←現在

 

詳しくはこちらの記事を参照してください!

 

highschool-teacher.hatenablog.com

 

 

 

私も初めはどうやったら私立高校で働けるのか全く分かりませんでした、、、ネットで調べても公立と比べ、私立に関しての採用情報は少ない気がします。今回は私の経験をもとに私立高校に関する採用情報を公開していきたいと思います!

 

 

 

☑本記事の内容

 

 

 

私立高校のメリット

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  • 転勤がない
  • 何年経っても卒業生が会いに来てくれる
  • ICT教育が充実している

転勤がないのが非常に大きいですね。ただ、転勤がないことによってもたらされるデメリットもあります。

 

 

 

私立高校のデメリット

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  • 職場の人間関係が悪いと地獄
  • 問題を起こすとそのうわさが何十年も続く
  • 経営が悪くなるとボーナスがカットされる

同僚とは何十年もの付き合いになりますので人間関係が悪いと、大変です。あと学校の経営状況によりボーナスの金額も変わります

 

 

 

私立高校の雇用形態

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大きく分けて3種類あります

 

 

①非常勤講師(時間講師)

1回の授業でだいたい3000円ほどもらえます。仕事は授業がメインなので校務分掌などは割り与えられません。1年契約ですが年度更新すれば何年でも働けます。私の学校には非常勤で20年以上働いている先生もいます(ただし、学校の経営状況によります)。

 

 

②常勤講師

こちらも非常勤講師と同じで1年契約です。こちらも年度更新できるのですが最長3年です(なぜかわかりませんが4年、5年いる先生もごく稀にいます)。仕事内容は正規の先生と変わりませんがボーナスは正規の方の半分です(もちろん学校によって違います)。私の学校では常勤講師でも担任を持つことが非常に多いです。

 

 

③専任講師

会社でいう正社員です。常勤講師と仕事内容は変わりませんが給与がとてもよく、定年退職を除き、雇用期間に制限もありません。ちなみに私立高校は学校によって給与が違いますが(ボーナスが年に1か月分のところもあれば、年に8か月もらえるところもあります)、聞いたところによると公立の給与を参考にしているそうです。

 

 

 

私立高校が教員を募集する時期は?

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10月ごろから3月ごろです。特に多いのは10月、11月です。これはおそらく、私立高校で働いている教員が公立の採用試験に合格し、その結果、退職するためだと思います。また私立高校の採用試験によくあるのが、募集をかけたものの、採用試験でいい人物が見つからない場合は全員不合格にし、数ヶ月後にもう一度、採用試験を行います。そのため3月まで採用試験を行っているところも珍しくありません。もし3月の時点でも適正な人物がいない場合は、採用を見送ります。

 

 

 

 私立高校の採用情報はどうやって入手するの?

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①学校のホームページを見る

自分が働きたい学校のホームページを見てください。そこに「採用情報」という欄があるので、そこをクリックすると、その学校が募集している教科と雇用形態が書かれています。募集をしていないことももちろんあります。

 

 

②8月にある私学適正検査を受験する

東京、静岡、群馬、愛知、兵庫、広島、福岡、長崎では私立協会が適正検査を実施しています。試験内容は

  • 専門教科
  • 教職教養(もしくは小論文)

になっています。試験の結果はA~Dの判定で郵送されます(Aが一番いいです)。この試験を受験すると受験した自治体の私立学校から「うちの採用試験を受けませんか?」と電話がかかってきます。電話がかかってきた中に、自分がいいなと思った学校があれば試験を受けに行きますが必ず採用されるわけではないのでご注意を!

参考までに私はB判定でしたが4つの私立高校から連絡がありました。

適性検査に関する詳しい記事は下記のURLを参考にしてください。

 

【適性検査の詳細について↓↓】

https://www.tpost.jp/shigaku-tekisei/

 

 

③日本私学教育研究所の採用情報を確認する

日本私学教育研究所のサイトでは全国の求人を出している私立学校を教科ごとにまとめてくれています。とても見やすく使いやすいです。応募したい学校があれば、リンクっから、その学校のホームページに飛び、応募します。ただし、ここに掲載されていない学校も求人を出している場合があるので、そこに関して注意してください。

 

【日本私学教育研究所がまとめた私立学校の求人情報】

http://www.shigaku.or.jp/employ/recruit.html

 

 

④公立学校臨時講師登録を利用する

自治体によっては講師登録臨時講師登録の申込書に「私立学校の閲覧を許可する」といった欄があります。チェックして損はないので、講師登録する際はチェックしてください。

 

 

⑤部活などで知り合った私立高校の先生から紹介してもらう

いわゆるコネってやつですね。ある学校では採用情報を公にせず、スカウト方式を採用している学校もあります。ちなみにこういった学校は経営がとても順調である傾向が高いです。

 

 

 

どうしたら専任講師になれる

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周りと比べて秀でている能力があれば雇用されると思います!例えば、部活で生徒をインターハイに出場させるや担当教科の全国模試の偏差値が急激に伸びたなど、学校のアピールになるものが必要です。私には到底無理です、、、笑。ほとんどの方がこのような能力は持ち合わせていないと思いますので私は専任講師になるのに必要なものは運だと思っています。学校に空きができれば専任講師で採用されます。そこを狙うのが一番確実かと思います。

 

 

 

まとめ

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基本、公立の採用試験のあとに、私立高校の採用試験があります。ですのであまり焦る必要がありません。是が非でも私立高校で働きたい場合はまず適性検査を受験し、求人情報をこまめに確認するのがベストかと思います。それでは!