徹底比較!通信制高校の公立と私立
(2020年5月2日に更新しています)
通信制高校って私立と公立があるけど、一体何が違うの?
今の学校が合わなくて、転校を考えているのだけど、留年せずに卒業できるの?
この記事ではこういった方の悩みを解決していきます!
ひと昔前であれば、通信制高校のイメージはあまりよくありませんでした、、、ですがICT機器が充実している現在では通信制高校に通っている生徒がとても増加しています!ぜひ進路の1つとして考えてみて下さい!
私はかつて私立の通信制高校で勤務していました。
私のプロフィールを軽く書いておきます。
- 教員1年目:公立の定時制高校で勤務(1校目)
- 教員2年目:私立の通信制高校で勤務(2校目)
- 教員3年目:私立の全日制高校で勤務(3校目)
- 教員4年目:3年目と同じ高校で勤務
- 教員5年目:3年目と同じ高校で勤務 ←現在
詳しくはこちらの記事を参照してください!
highschool-teacher.hatenablog.com
☑本記事の内容
学費の比較
保護者の方であればおそらく一番気になるところかと思います!
学費の話しをする前に、まず卒業には74単位以上の単位を取得しなければいけないことを覚えておいてください。ですので1年間で25単位程度の単位取得が必要になります。
公立の学費
1年間でおおよそ3~6万円です。
【内訳】
- 入学金:500円
- 授業料:8千円~3万円程度(1単位あたり300~1000円、※自治体によって変わります)
- 授業料以外(教科書、施設費、レポート郵送代など):3万5千円程度
私立の学費
1年間でおおよそ50万程度です。
- 入学金:5万程度
- 授業料:25万程度(1単位あたりだいだい1万円、公立と同様に年間25単位で計算しています)
- 授業料以外(教科書、施設費、スクーリング費など):15万程度
インターネットを活用し、自学自習するコースです。年に数回だけスクーリングします。
また、サポート校に自分のペースで通い、年に数回のみ学校にスクーリングするコースもあるのですが、そちらはもっと値段がお高くなります、、、上記意外にさらに50万円ほどかかります。
就学支援金について
就学支援金とは世帯年収910万未満の生徒が対象でお金が後で返還される制度です。公立も私立も授業料が実質0円になります。(※ただし、私立の通信制高校の場合は世帯年収が590万円未満の場合実質0円です)。下記の画像を参照してください。
支援金により、授業料が相殺されるので、だいぶ公立と学費の差が縮まりましたがそれでも私立の方がやはり高いです。
卒業率
通信制高校は生徒が3年以上在籍できるため明確な卒業率は計算できませんので、ご了承ください。
公立
あるサイトには卒業できた生徒の割合が40%ほどで、3年で卒業できた生徒は20%程度となっていました。やはりこれは、自学自習が原則であるため、それなりの努力が必要ということなのでしょう。
私立
私が働いていた高校はほとんどの生徒が3年で卒業していました。中には高校1年生のころ学校に行けず、0単位で転入してきた生徒も留年せず、トータル3年で卒業することができました。
卒業後の進路
公立の卒業後の進路先
公立の場合、年間10数回程度のスクーリングだけなので、もし大学等を目指すにはやはり予備校や塾に通う必要があります。多くの生徒が仕事やアルバイトをしており、就職が多いです。
私立も卒業後の進路先
スクーリングの回数は少ないもの、サポート校に通えば、全日制と同様の学習環境で学べます。最近は大学進学が非常に増えてきおり、私が勤務していた学校では、自分で勉強したいから、あえて私立の通信制高校を選んだという生徒がいました(その生徒は東京工業大学に合格しました)。また指定校推薦を利用できる高校もありますし、大学と提携している通信制高校もあります。
まとめ
私立の方が学費は高いですが、私立をぜひおすすめします。もちろん私が私立で働いていたからという訳ではないですよ笑。
卒業のしやすさ、先生の手厚さは天下一品です。私が働いてい高校は中学校に3年間全くいけていない生徒や公立高校に行ったものの全く通えなく転校してきた生徒ばかりでした。ですが、そういった生徒も3年で卒業しているのを目の当たりにしてきました。また、もし進学を考えるのであれば、なおさらです。ぜひ参考にしてみてください!それでは!